ハワイ旅行記:ハワイ島 (プウホヌア編)

前々回から、私が初めて行ったハワイ島旅行のお話をしていますが、今回もその流れを汲んで、ハワイ島の西沿岸にある「プウホヌア・オ・ホナウナウ」をご紹介します。

UCCコーヒー園から南に1時間弱程走ったところにあるのが、このプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園です。

白い砂浜と青く透き通った海の間には、わざと仕切ったかのように溶岩由来の黒い石が積み上がっており、非常に良いコントラストを生み出しています。白い雲、森の緑、青空と相まって、非常に色使いが鮮やかな風景が広がります。

中でも溶岩、黒い岩で作られた横長の壁「グレートウォール」がこの場所の雰囲気を形作っている印象です。岩場も真っ黒でびっくりします。

言いにくくかつ覚えにくい地名ですが、「ホナウナウ」地方にある「プウホヌア(逃れの地)」という意味になるそうで。意味さえわかってしまえば、そもそも全て呪文のように聞こえてくるこんな地名も少しは覚えやすくなると思います。自分の場合、現地ではプーなんとか、なんとかナウナウ、と呼んでいました。つまり結局のところ、覚えるには至っていません。呼称困難な地名が逆に原動力となって、「結局あそこはなんだったのか」と調べることになるのですから、なかなかわかったものではありませんね。

プウホヌア自体が地方の名前ではないことから、ハワイ諸島のどこかには、ここ以外にもプウホヌアがあるということを示唆しているようです。

インターネットで調べていくうち、ハワイ王朝時代の生活や文化を感じることができる名所旧跡である事が判ってきました。勿論この地に足を踏み入れた時にはそんなことは何も知らなかったため、海がすごい綺麗なところだなぁとか、それにしても味のある人形が置いてあるなぁとか、という感想だけを抱いて帰ってきています。もったいない気がしますが、気楽な旅というのはこうやって後から調べるのも醍醐味というところです。

ルポライターという生業でもないので、こういうところは気楽なものです。

プウホヌアとはハワイ語で「逃れの地」、「聖域」と言う意味です。かつて、ハワイの王族は神々の子孫とみなされていた為、人々を支配して、法律制度のようなカプ(戒律)を強制する霊力を持つと考えられていました。このカプの掟を破った者の罰は死であり、誰も逃れる事が出来なかったそうです。そこでアリィ(王族)は犯罪者が逃れ、生きのびることができる、いくつかの場所をつくりました。

パワーオブハワイより。

昔の人々は、人々が禁忌を犯してしまうことで神々を怒らせてしまい、結果として天変地異が起きたり、よくないことが起こったり、ということを関連づけていました。この島で日照りが続くことはなかったでしょうが、特に火山が噴火してしまうことは、ハワイ諸島の住人にとって忌避する事柄だったに違いありません。

18 世紀前半に廃止されるまで 300 年間この風習が続いていたようです。

カプ(タブー)はハワイ文化で最重要視された掟で、カプを破ることは死を意味しました。カプを破った者が唯一生き残るチャンスは、追っ手を振り切って、神聖な逃れの地、プウホヌアにたどり着くことです。ここまで逃げ切れれば、赦免の儀式を受けて社会に復帰できます。

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園、ハワイ島(Go HAWAII)より。

なんでもその昔はハワイ王朝では禁忌が多かったらしいんです。でも、その禁忌を制定しているのも禁忌の逃げ道を作っているのも、この文章を見る限り両方とも王族ということになります。ちょっとここの意味がわからないです。ちなみに、禁忌のことをカプ(Kapu)と言います。英語の「タブー」もポリネシア語圏の言葉が語源です。インターネットの観光記事では、これらの言葉の起源が一緒であるという記述も見つけることができました。

戦争中、この逃れの場所に避難した老人、子供、女性そして病人は安全だったそうです。また逃亡中の兵士も、この聖域に入ることによって救われたそうです。しかし、犯罪者と敗残兵が、この逃れの場である聖域に辿り着くまでには、いくつかの難関がありました。聖域の周りは王族やカプの執行者が住む区域があり、そこはとても神聖な場とされていた為、敵に追われている敗残兵らは、海を泳ぎ、北方からのみ、逃れの場に入る事が許されていました。

パワーオブハワイより。

犯罪者が逃れの地に入ると、祭司は夜通しにわたる儀式をとり行い、無罪の申し渡しをしました。赦免後、犯罪人は家に戻り、再び普通の生活に戻る事ができたそうです。

儀式が執り行われたと思われる建物が一つだけありました。昔ながらの建物の作り方です。

禁忌の項目を設定しているのは王族。破ったら死刑。だけど恩赦の場所を王族が用意している。しかし簡単に行けないよう、監視の目が光っている。

なんでしょう…風雲○○○城のような予定調和な監視だったのでしょうか?

閑話休題。

この周辺の食事処へは不案内だったため、水や食料は準備してから近づいた方が良いと思います。それでも、ちょっと喉乾いたなー。この辺に自動販売機はないかなー?と、かなり頭がゆるいことを考えながらこの公園に近づいてしまっていた、例えば私のような人にも、トイレの前に緊急避難が用意されています。それがこれ。

キッチンシンクメーカーのエルケーさんが作っている水筒へ給水できる水飲み場です。ツーリングの人たち御用達ですね。

水筒を下に置いて、上にあるボタンを押し続けると給水することができます。水はキンキンには冷えていませんが、カルキ臭さが抜けた美味しい水です。

でも水筒なんてそもそも持ってきていないよ、というこれまた準備不足の人に朗報です。この給水所があるトイレの隣にある売店では、水筒が売っています!!

そんなこんなで。

次回(?)は写真が残っているところからピックアップしていく予定です。

Thomas Adams

I'm 'Thomas' living in Japan. I'm a easy going guy and have a 14MY Evoque.

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